SLあぶくま号
JR磐越東線

2004年度

磐越東線沿線活性化のため、福島県の田村地方町村会が中心になり、C11型蒸気機関車による運行が行われた。同線区での蒸気機関車運行はこの年で36年ぶりとなった。機関車は真岡鐵道からC11325を借り受け、高崎区から旧型客車3両を回送して行われた。

 2004年5月運行後、いわき市役所で開かれた「いわき地区磐越東線SL運行推進実行委員会」の第4回実行委員会で、「SLあぶくま号」運行事業の報告が行われた。試運転5回と本運転2回の合計7往復運行。これによりいわき市内の停車駅や沿道に繰り出した人出は、約2万人と報告された。事業には沿線市町村やJRのほか関係機関・団体による実行委員会が組織され、いわき市内では、いわき地区実行委員会を設け、踏切警備や給水・給炭、広報、イベントなどの運営にあたったほか、沿線地区で多彩な催しも繰り広げられたと報告された。主なスタッフ動員内訳は下記。

  • 踏切警備:いわき市内34カ所で実施。7往復で計476人(うち地域の協力者422人)が警備に動員。

  • 給水:いわき市内では川前と小川郷両駅で実施、地域消防団延べ105人が対応。

  • 給炭:いわき市内では川前と小川郷両駅で実施、地域住民と市職員計56人を動員。 

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