C11325プレート
SLもおか
<真岡鐵道>

特別展示室

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1967.9 米沢機関区時代のC11325 米沢機関区にて

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C11325写真常設展示室

C11形式蒸気機関車について

C11形式蒸気機関車は国産のタンク機関車である。1932年(昭和7年)から1947年(昭和22年)までの16年間に総生産数381両を誇る。国産の同タイプの機関車の中では最もポピュラーといえるかもしれない。昭和初期、それまで使われていた明治時代の旧式雑型機を整理するために国産の技術を駆使して新型のタンク機が複数種作られた。その先駈けとなったC10形式蒸気機関車の欠点を改良し、製造されたのがC11形式である。C10の欠点は軸重が重く使用線区が限られること。C11はこの点を考慮して作られた。生産数381両は生産時期によって1〜4次までのバリエーションがある。導入当初は主に西日本の都市近郊や主要支線で活躍し始めたが、さらに活躍の場を広げ、やがてほぼ全国各地でその姿を見ることができた。そして蒸機時代の終焉まで活躍を続けた。

 C11325は、昭和21年に製造された4次形のグループに入る。このタイプはC11では最も多く、1943年から1947年までに合計135両が生産された。この形態が製造された時期は日本にとって苦難の時代であった。戦争のため物資の不足や徴兵による熟練工の不足、空襲による生産設備破壊など過酷な環境下で生産が行われた。この為、木製除煙板や角形(かまぼこ形)のボイラードームなど「戦時設計」「戦時工程」による大幅な簡素化が図られた。325号も戦時設計による角型のドームを有していたが、真岡鐵道への復元工事にあたり元の設計の1次形にならい、丸型のドームに付け替えられた。
 平成6年以降C1266復活運転によりSLもおか号を運行してきた真岡鐵道は、C1266の予備機を探していた。平成7年(1995年)7月頃から予備機探しを始め、各地のSL静態保存を行っている自治体に打診したが、ほとんどの所でSLを手放す事を拒んだ。その中で新潟県水原(すいばら)町(現:阿賀野市)が譲渡を快諾した。江戸時代にさかのぼれば、真岡市と水原町は歴史的につながりがあった。真岡市内にある熊倉町は、約200年前に水原町の熊倉伴次によって開墾され今の地名になったという。こういった背景により、昔から縁がある真岡でSLが復活するなら譲渡してもよい、という水原町の意向を受けC11325は真岡へやってくることが決まった。

C11325の履歴
昭和21年(1946年)3月、日本車輌製造熱田工場にて落成
S21.4、茅ヶ崎区配置。相模線などで活躍。
S42.3、米沢区転属。左沢線などで活躍。
S47.5、二次休車指定
S48.5 新潟県水原(すいばら)町水原中学校内で静態保存
H8.3.27、真岡市へ転入、真岡駅構内にて静態展示
H9.11〜H10.10 JR大宮工場にて復元工事
H10.10.8、真岡へ回着
H10.10.9〜試運転
H10.11.1〜営業運転
H17.11〜H18.2 全般検査(大宮総合車両センター)
H30.8  H30年度での真岡鐡道での運行終了の報道

C11325車両諸元■車軸配置:1C2■運転整備重量:68.06トン■最大長:12.65メートル■動輪直径:1.52メートル■使用蒸気圧15.0Kgf/cm2■最大動輪周馬力:610Ps■最大運動速度:毎時85km■