SL&DL 会津只見号(試運転)

<只見線:会津若松―只見>
C11325+旧客3両+DE10

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塔寺―会津坂下
2001.9.29
28-105mm


早戸―会津水沼
2001.9.29
28-105mm


会津川口―本名
2001.9.29
28-105mm


会津若松
2001.9.29
18-35mm


会津若松
2001.9.29
18-35mm


会津若松
2001.9.29
80-200mm


会津若松
2001.9.30
80-200mm


会津若松
2001.9.30
80-200mm


会津若松
2001.9.30
80-200mm


会津坂下―塔寺
2001.9.30
80-200mm


会津川口―本名
2001.9.30
50mm


会津蒲生―会津大塩
2001.9.30
50mm


只見
2001.9.30
18-35mm

 

【9/29】

早朝6時に自宅を出発しマイカーにて東北道、磐越道を利用して、会津坂下ICへ。朝出るときは息が白いくらいに気温が下がっており、暖房を入れてスタート。天気は薄曇りと行った感じでした。

ICからR49で会津坂下方面へ戻り、予め下見をしていた会津坂下ー塔寺の坂の上り口へ。”杉”集落の踏み切りは狭い通りに係わらず、鉄カーですでに満入り状態。考えていたりんごの広角アングルも人がもろに入るため断念し、田園に降りて、直線からの登り築堤をサイドから磐梯山バックで狙う事に。既にKURIさんが陣取っていたのでお隣にご一緒させて頂きました。ここは10人もいませんでしたが、地元ローカルテレビ局が取材に来ていて夕方のニュースで流したおかげか翌日は鉄が増えたようです。

汽笛が根岸あたりから聞こえます。坂下を定刻に発車したC11は発車直後に黒煙をあげ、その後白煙で直線をダッシュ。坂の登り口で投炭したのか、ぼっと黒煙が混じりダッシュで坂を駆け上って行きました。無線で後補機のDE10に推す様に指示を出していました。初日はかなりDE10が押していたようです。私のところは稲刈り前で金色に垂れ下がった稲穂とからめられることが出来ました。

ここから農道を抜けてR49に入り追走。前後の車列はほとんど県外ナンバーで、みなR49から柳津方面へなだれ込んで行きます。会津柳津付近でSLを追い抜きそのまま宮下方面へ。郷戸付近のトンネル工事はまだ終わっておらず、相変わらず片側交互通行でした(誘導員有り)。桧原付近の長いトンネルでもトンネル内の点検工事のため、入り口で片側交互通行の規制で結構待たされました。トンネルをくぐると第1橋の入り口になりますが、登山口の駐車場は車が溢れ、国道の路肩まで路駐の車列が延々と延びていました。お話しによれば、相当数の鉄が斜面にいたらしいですが、取材ヘリの乱入で大変だったようです。私は宮下もパスして先に進みます。車は結構順調に流れました。第3橋のスノーシェッドも見た限りでは国道側では然程混乱は無かったように見えますが、通過直前あたりはどうなったでしょうか。。。ここも車の置き場所が少ないから早めに行って場所確保でしょうね。ここも通過して、早戸の先のアーチ橋を狙います。川越しに見える場所は空き地もあって車も止められるのですが、国道が手前に入ってしまうために一度はセットしましたが止めて早戸に戻り、駅通過すぐの国道のクロスのこ線橋上から。ここは数名の先客でしたが、車の往来が多くちょっと恐い。ここは駅にJRの警備。地元警察やテレビ局も集まりました。JRの車がSLの来る前に車を避けてくれたのでありがたかったです。SLの煙はレントゲン状態でしたが、サービスドレン付きでした。ここにも取材ヘリが来て超低空をホバリングしていましたが、SLが来る直前にどっかへ行ってくれました。さらに川口方面へ。第4橋付近も結構鉄がたかっていたようです。会津川口付近に達したところで車の流れが滞るようになってしまいました。かなり長い車列で、時間的にも間に合わないと思い、対岸へ渡って、川越しに会津川口の下り発車を撮る事に。市道からだと、ここも大きな木が立っており、駅全体をすっきり見渡せることができないため、発車してすぐのガーダー橋が見える位置に構えました。SLは定刻通り発車。長い汽笛が山々にこだまし、残響がかなり長く響き渡りました。これはよかったです。ドラフト音もよかったのですが、煙は今一つ。ばらばらの拡散した煙でまとまりがなく、すぐにレントゲンに近い状態になってしまいまいました。それ以降も第5、6橋ともほとんどスカだったらしいですが、第8橋あたりで開けたという情報もあります。私は、この日はここで午前の部終了。川口駅前の食堂で腹ごしらえをし、磐西へ転戦しました。こちらもスカでした(TT)。ちなみに川口駅前から喜多方の三洋電子前まで所要1時間半というところです。

磐越西線は上野尻付近で撮影を止め、磐越道で西会津→会津若松にもどりC11の入庫を待ちます。扇形庫の裏手にはすでに10台前後の鉄カーの車列が出来ていました。C11は、この日は試運転ということで会津若松に定刻到着後客車をすぐに切り離し間も無く扇形庫へ戻ってきました。一度転車台に載り、レーンを換えて、C57がいつもかまがえしている外のピットのある場所に移動し、かまがえを行います。かまがえ後、再び転車台に載り、#3の庫へ入ります。ここで給炭らしい作業が見えました。作業を終えると再び転車台に載り#2に納まります。#2が最終的に落ち着く場所のようです。キャブ脇の区名札には「會」の名が入りました。撮影は日が落ちきる前の薄明かり状態が最適のようです。排煙装置が屋根にできたため、SLを奥に引っ込めてしまうことから、暗くなると外の灯りがSLの正面に当たらないことと、庫内部の水銀灯りが眩しすぎることがあります。それとSLの正面には入れてくれません。前を見るには、転車台越しにい見るようになります。この日は6時前には引き上げて若松市内のホテルに入りました。6時過ぎのテレビニュースを見ていたら地元民放局がこの日の試運転の様子をながしており、駅発車(場所失念)、坂下ー塔寺の直線、第一橋(ほぼ真上からのアングル)、第二橋(サイドからのアップ)、早戸駅通過(国道クロスの下から正面気味)が放映されていました。ちなみにホテルに10/6の予約状況を聞いたところ満室だそうです(駅前のFホテル)。

【9/30】

朝起きてホテルの窓から外を見ると青空でした。これは今日も行けるかと思ったのですが、天気予報はくもりのち雨で確率が午前20%、午後40%でした。別の窓から坂下方面を見ると雲に沈んでいます。7時にはホテルをチェックアウトし、庫に向かったころすでにこの辺りもくもり空になってしまいましました。天気は日中ずっとこんな曇天でした。会津若松の庫で昨晩お付き合い頂いたPさんと対面。真岡鐵道のY検修課長から伺った前日の様子だと、給水は柳津、川口、只見の3ヶ所で給水したそうです。ほとんど開けっ放しだったようですから水を大量消費したようです。石炭は回送時に真岡のものを満載で行きましたのでそれから使ったと思われますが、途中で予備にキャブにつんだ石炭袋を足したと言っていたそうです。とにかく初日は性能をみるテストランですし、Y課長も只見線はわからないから煙だすどうのまでは行かないようです。Pさんと別れ、しばし転車台でぼっと眺めていたら、背広を着た関係者らしいかたに声をかけられました。短時間の立ち話でしたが今回の只見についていろいろお話が聞けました。DL付きはあんまりよかないよねー、という話しから始まり、転車台が動けばこんどからSLのみで運行したいねという話しも出ました。私が川口と只見の転車台について問うと、只見の話しがまとまったのが結構急だったらしく、転車台の整備が間に合わなかったという弁。あそこの転車台は全く使われていないのだそうです。費用的な話しまでは及びませんでしたが、今回のイベントで特に地元への効果が高いと認められれば自治体とあの転車台を整備しようかという構想はあるのだそうです。自治体では特に三島町の町長さんがこういったイベントが御好きなようです。自治体だけでなく、各駅の駅長さんらも只見線の活性化を模索しているようです。川口付近から只見線を利用して若松に出ると3時間程かかります。只見線は特に冬場の交通機関が積雪により閉ざされることがあることから鉄道線として残っていると聞いていたのですが、実際のところあまり関係なく、基本的に車社会であることは認めていらっしゃいました。朝晩の通学や車を運転しないお年寄りなどの医療機関への通院などの移動などに使われる程度という認識だそうです。3時間かかっていくならば、いっそ4時間かけて行く観光列車を走らせてはという意見もとくに自治体の長などからは出ているとか。観光誘致のためのイベントを走らせるための路線。それが只見線の生き残る路なのかなという話しになりました。話しはHMについても及び、今度からやめた方がいいよねといことも申し上げました。これはなぜか同調して頂きました。ファンの方もどんどんJRとか自治体に要望とかあったらどんどん言った方がいいとも言われてその場は別れました。

ソウコウしている内に予定の午前8時となり、ドレンをきりながらC11325が庫から出てきました。転車台で方転後、ピッドの前まで出て、ここで再度注水。タンクを満タンにして出て行きました。いつも見慣れているC11325ですが、扇形庫に納まると別のカマのようでかっこよく見えます。今日は曇天ということで、一発目は塔寺への登坂区間で正面ドカンから。私はカーブの途中で狙いましたが、前後あたり10人単位で固まりが出来ていまいした。塔寺に近いあたりのグループでは線路に近い樹木を切り落としているように見受けられました。かなり遠目でしか確認できなかったのですが、線路に近い所にあった木が、気が付くとさっきまであったのに無くなっていたのには唖然としました。

この日も定刻でSLはやってきました。煙は白煙。今日は、DLはあまり力を出していないように思えました。今回もR49から追走。昨日よりも追いかける車の量が多い感じです。SLは坂本の先の八坂野部落付近で追いつき並走状態になりました。沿線の住民がみな家から乗り出して見ている光景がありました。八坂野の踏み切りは(私がロケハンその壱で紹介)鉄カーがかなり並んでしました。稲刈りはすでに終わっていました。C11は白煙を引いたまま柳津へ進入していきました。今日は途中目もくれずに川口の先の第5橋狙いです。第一橋の入り口付近は、スカと判ったのかこの日は昨日ほど混んでいなかったようです。宮下から県道で沼沢湖の南側を通って川口へ抜け、第5橋には通過予定の1時間前に到着となりました。県道の途中の第3橋が見えるところはかなりの人出でした(雑誌紹介ポイント)。第5橋が見える場所は、車を置く場所が少ないのですが、撮影者自体は50人くらいは楽にはいれる所なので結構余裕で脚は立てられました。しばらく車でボッとしてゆっくりセットアップ。水鏡が一時さざなみがたって消えてしまいましたが、SL通過前にはしずかな川面になりきれいに水鏡になりました。この頃にはスカスカだった撮影場所もびっしり鉄で埋まりました。たまたま近くを通過する人に「なにがあるのですか?」と尋ねられることが多かったです。ここも国道沿道なので路駐する車があると近くの人間が注意するようにしていました。C11は白煙をたなびかせて通過。白煙が映えました。ここから国道をぬって追走。SLは途中停車しませんが、大体、会津横田付近で追い抜き、会津大塩の先の築堤(コスモス)で白煙たなびかせるサイドを捉えました(駐車場所にちょっと手間取りぎりぎりだった)。残りのフィルム消化もあってそのまま只見駅へなだれ込み。いつもは静かな駅前も鉄カーで大入りになりました。列車は山側の線に停留し、地元消防団の協力で駅前の消火栓から消防ホースをつなぎ、C11へ給水していました。昨日はSLに近づけたらしいのですが、今日は警備が周囲につき、ホームへも上がらせない徹底ぶり。結局線路ごしに周囲から見守る形で給水風景を眺めました。駅長さんがタブレットをさげて持ち帰ってきたので、ここはいまだタブレット健在です。

実際、坂下、宮下、川口でもタブレット交換が見られるようでそれ狙いで集まる鉄も少なくなかったようです。撮影はここで終了。駅前の食堂で”かもそば”を食べて、あとはここから一般国道で南郷、田島を抜けて帰路につきました。

全般的に人出は多かったですが、雑誌などに紹介されているポイントや有名な橋などを外すと余裕でした。ロケーション的には会津川口ー只見の方が面白いと思います。ピンポイントでの撮影場所がかなり発掘できそうな気がします。只見=橋というイメージもありますが、里の風景もなかなかですし、家屋敷も特徴があるのでそういった風景も納めてみたいですね。やはり駐車場所には考える事が多いので撮影ポイントに近づいたら多少手前でも止められる場所があるならそこに止めてポイントまでカメラを担いでいくという様になりますね。

 会津只見号<只見線>送り込み回送/本運転 10/610/710/8返却回送

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