ミュージアム訪問報告
所沢航空発祥記念館開館10周年記念
春の特別展 大空への挑戦!日本の翼YS-11〜誕生から現在、そして未来へ
2003年3月21日(祝)〜5月5日(祝)埼玉県所沢市にある、所沢航空発祥記念館にて、国産初の旅客機YS-11の誕生から現在までを、貴重な資料や映像、写真などでたどる企画展示がおこなわれていました。展示内容などをご紹介します。
カメラ(デジタルカメラ):リコーCAPLIO RR30にて撮影。画像はhp展示都合により、容量軽減のためフォトショップにて縮小加工しています。
YS−11の解説パネル
FAAのYS−11の型式証明書(複製)
YS−11初号機の1/17スケールモデルです。この模型はこのYS−11の実機プロジェクトに関わった方が個人的に製作された個人所有のものです。非常に精巧に作られており、秀作といえる逸品です。今回の展示にあたり出展をオーナーの方に特段にお願いして特別に公開されています。なお所有者からの出展条件(盗難対策等)のため、模型の周囲をガラス張りのパーティションで囲ってありました。
YS−11の各種カタログ
YS−11の報告書
パーツカタログ
マニュアル
オペレーターズコンファレンス(三菱重工出展)
アニュアルステータスレポート(三菱重工出展)
運行規定
ハンドブックとトランク(ANA寄贈)
点検表
チェックリスト(ANA寄贈)
耐空証明書
試作機三面図
試作機三面図(三菱重工出展)
試作機三面図(三菱重工出展)
YS-11という飛行機とは
戦後に開発された唯一の国産中型旅客機である。開発された昭和30年代、すでに日本の空を席巻していた外国機に負けない旅客機をという信念のもとに作られたものといえるだろう。1200m滑走路の空港に就航できる点は大きなメリットであり現在でも国内外合わせて80機程が現役で活躍している。初飛行からすでに38年以上経ち、過酷な運行をするローカル線でこれほど事故の発生率が低い中型機はほとんどない。YS−11は主構造部が頑丈な作りで、寿命の長い飛行機といえるだろう。
YS-11/YS-11A諸元
■全長:26.3m■全高:8.99m■主翼幅:32.0m■ホイールベース:9.515m■客室長さ:13.4m■キャビンシート:60席(最大)■最大離陸重量:23,500kg(YS-11Aは24,500kg)■最大運用速度(13,600ft以上):M=0.475■最大運用高度:20,000ft■エンジン:ロールスロイス ダートMK542-10 ターボプロップエンジン