ミュージアム訪問報告(2)

所沢航空発祥記念館開館10周年記念
春の特別展 
大空への挑戦!日本の翼YS-11〜誕生から現在、そして未来へ
20033月21日(祝)〜5月5日(祝)

埼玉県所沢市にある、所沢航空発祥記念館にて、国産初の旅客機YS-11の誕生から現在までを、貴重な資料や映像、写真などでたどる企画展示がおこなわれていました。展示内容などをご紹介します。
カメラ(デジタルカメラ):リコーCAPLIO RR30にて撮影。画像はhp展示都合により、容量軽減のためフォトショップにて縮小加工しています。 

実機部品の展示
大半がANAから寄贈されたもの。プロペラやエンジンは教育用として飾られていたもの。その他はオーバーラン(事故機の詳細不詳)による損傷機体から外した部品などもあり、それらを同社は保有していたものを全て、埼玉県で譲り受けたのだそうです。


機首のレドーム


プロペラのスピナー


プロペラ(ANA寄付)


RRエンジン カットモデル(ANA寄付)


ノーズギア支柱(オーバーラン機)



コクピットシート


計器、装備品各種


装備品各種


装備品各種


アンテナ、装備各種


アンテナ、装備品各種

ANA仕様スケールモデル。全日空より寄贈された模型。同社で飾られていたもの。背後のポスターもレアものです。オリンピア就航のものなど。

 

YS−11コレクション。模型やパンフは全て個人から借り受けたコレクションだそうです。


JASの前身の日本国内航空のポスター


個人所有のモデルコレクション


機内装備パンフなど全て個人所有物


雑誌社主催のフォトコン作品も展示

展示品について
説明をしてくれたボランティアの方によれば、今回展示しているコレクションの多くはANAで所有していたものだそうです。これらを埼玉県に全て寄贈してもらった形なんだそうです。譲られたときは箱に入っていたそうですが、ごちゃごちゃになっていたものをボランティアの方々がそれらを整理、選別して展示しているそうです。機内パンフやショウケースに入ったモデルらは全て個人コレクションを貸与してもらったそうです。特に初号機のモデルは、貸し出しを固辞された個人オーナーの方に無理をいって条件付きで特別に貸してくれたものだそうです。

この展示が終わったあとはどうするのか。常設はしないのか?と伺ったところ、展示スペースの問題で常設は困難とのことです。展示終了後は、それぞれ収納箱に入れてとりあえず格納庫に積み上げておくしかないとか。是非定期的に展示する機会を設けて欲しいものです。また今年8月に開館予定の青森県の三沢の航空博物館からYS−11の企画展をやりたいので、今回展示した品物を貸して欲しいというオファーもあるそうです。品物も多いため実際に貸与するにしても輸送費などどうするか問題だそうです。

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