零式艦上戦闘機21型(A6M2b)

河口湖自動車博物館飛行館に展示されたこの零戦は、ヤップ島から持ち帰った3号機で、中島飛行機製21型91518号機です。1992年から復元をはじめ、今年(2002年)5月に90%完成しました。この機体は昭和18年8月末ごろに製作され、60年ぶりに日本では初めて一般公開されたものです。


21型の特徴の手動折り畳み式翼端

零戦の原形11型は、翼端が固定のものであったため航空母艦の飛行甲板昇降機内への移動操作を難しいものにしていた。そこで母艦上の取り扱いを便利にするため67号機以降は両端を500mmだけ手動で折りたためるようにした。これが零式1号艦上戦闘機2型(A6M2b)で制式採用は、昭和15年12月4日。昭和17年以降に零式艦上戦闘機21型と呼ばれた。21型後期の127号機以降は補助翼に脚出入と連動するバランスタブが追加された。これによりバランス調整が簡素化され長時間フライトによるパイロットの負荷を軽減することができた。
■発動機:中島「栄」12型空冷二重星型14気筒(940馬力)■プロペラ: ハミルトン定速3翅 直径2.9m ■全長:9.06m■全幅:12.00m■全高:3.509m ■翼面積:22.438u ■自重:1,680Kg■全備重量:2,336Kg ■最大速度:533.4km/h(高度4,700m)■実用上昇限度:10,300m ■航続距離:2,222km(正規)/3,350km(増加タンク付) ■燃料:525リットル+330リットル ■武装:7.7mm機銃×2丁/20mm機銃×2丁 /爆弾30Kg又は60Kg×2発 ■乗員:1名

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