小山市駅東中央公園 |
取材時期:1999年5月、2001年1月、2005年7月ー11月
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C50123の詳細経歴
昭和5年5月2日 新製 製番400
昭和5年5月6日 日立製作所笠戸工場より早岐機関区へ配置
昭和5年10月24日 浜松機関区へ配置
昭和14年5月5日 成田機関区へ配置
昭和17年7月6日 小山機関区へ配置(1970年頃の小山駅での様子)
昭和45年7月1日 小山機関区で用途廃止決定(さよならイベント)
昭和46年1月19日 小山駅東中央公園に設置
昭和46年3月11日 機関車命名式
1999年5月取材時の様子 |
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C50123を前方より。状態は良い様だ。 | 前部アップ。 | ||
後方よりテンダーを見る。 | 右側弁装置周り。清掃や手入れをする道具群がおかれていた。 | ||
キャブ右側。日立のプレートが見える。 | 左側後方より。キャブには「41−1郡山工」の表記があった。 | ||
展示場所全景。普段は施錠され、建物内部には入れない。 |
C50123は、JR小山駅の東口から徒歩で10分程度にある小山市駅東中央公園内に静態保存されている。「C50小山号」と命名され周囲をフェンスで囲まれた屋根付きの保存場所に眠っている。1999年に取材時点で、定期的に人手が入っている様子で、ナンバープレートなどが磨かれたあとがあり、ロッド類のリペイントや各機構部位に注油された雰囲気がある。状態は良好で、私が県下を見て回った他の保存機と比べても一番コンディションが良い様に思える。【保存場所の地図】
さよならイベント
用途廃止の昭和45年7月1日は、小山機関区でさよならイベントがあったようです。キネマ旬報社「蒸気機関車」1974年3月号に記事があります。扇形機関庫に8両のC50が並んだ様子が紹介されています。並んだ順に記しますと、C50 115, 125, 108, 106, 154, 機番不明(恐らく110), 80, 123です。当日は、108, 154, 123の3両が有火状態だったとあります。そのイベントの直前の鉄道ピクトリアル1970年5月号では、C50 110が保存予定となっておりました。いかなる理由でC50 123に変更になったのから不明です。(長澤壯之様より情報提供頂きました)
C50123の保存活動
C50123号機の保存活動については、機関車の保存が始まってから「小山SL保存会」の方々がずっと行なっていたそうです。掃除は毎年10月の第2週目あたりに行なわれていたとのこと。これまでナンバープレートのなど2度の部品盗難に見舞われたそうですが、保存会の方々が国鉄の協力等部品を集めるなどして大切に保存してきたそうです。しかし、一時は100名ほどの会員を数えたそうですが、会員の高齢化などで参加者が減り、また整備活動で頼りにしていた小山機関区が黒磯へ統合されることで廃止になることが決定打となり、平成12年の10月15日の掃除を最後に保存会が解散をしてしまいました。(小山市内在住で清掃活動に参加されていた方から情報を頂きました)
その後、小山市の管理となり、設置場所の周囲の清掃や表通り(愛称:汽車ぽっぽ通り)から見えにくいということで樹木を何本か伐採して見通しを良くしたり、天井から光が入りやすいように、透過性のある屋根材に一部を取り替えたりと小山市の担当課で行ってきました。しかし、機関車自体に手をかける作業はしばらく放置に近い状態が続き、だいぶ寂れてしまったC50123ですが、今年に入り、各地の車両保存活動をしている有志が集まり、修復作業が始まりました。こちらのページでその様子が紹介されています。2005年からの整備作業
2005年1月 ハンドルネーム:ポニー139氏が小山市駅東公園でC50123のコンディションを確認し、ハンドルネーム:やまてつ氏に整備について相談、呼びかけ。 2005年4月9日 やまてつ氏を中心にインターネットの掲示板での呼びかけ等に応えた国内の鉄道ファン有志が集まり、第一回目のボランティア清掃作業を実施。小山市より感謝のレターが後日届く。 2005年5月28,29日 第二回目のボランティア整備作業を実施。全体の清掃とロッド磨き等。小山市の担当者と今後について打ち合わせ 2005年7月16,17,18日
第三回目のボランティア整備作業実施。小山市から資材や器材提供を頂き、古い塗装の剥離と下地処理を実施2005年7月30,31日
第4回目のボランティア整備作業実施。古い塗装の剥離と下地処理を実施2005年8月7日 第5回目のボランティア整備作業実施。古い塗装の剥離と下地処理を実施 2005年8月21日 第6回目のボランティア整備作業実施。塗装前の下地処理実施 2005年8月27.28日
第7回目のボランティア整備作業実施。黒色塗装作業実施。小山ケーブルテレビが取材のため来訪。2005年9月24日 第8回目のボランティア整備作業実施。運転室内の塗装、ロッド磨きだし、レタリング取り付け。 2005年11月5日 展示会前の最後の整備実施。 2005年11月19,20日
C50123整備完了、展示会実施。ライト点灯、汽笛吹鳴を実施。来場者は2日間で延べ約1,000人。
(線路端の想い出へジャンプします:下山氏提供)
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